東京自治労連・第13回労働安全衛生活動交流集会
職場でのとりくみ強調
法と指針を実効性あるものに
東京自治労連は、9月6日(土)板橋文化会館及び板橋グリーンホールにて、第13回労働安全衛生活動交流集会(労安集会)を開催しました。これまでの取り組みの到達点と課題を明らかにし、各単組や分野別の取り組みの前進をはかる事を目的に開催されたこの集会には、延べ218人が参加し午前中は全体会、午後は5つの分科会と基礎講座に分かれて議論が行われ、活発な発言が相次ぎました。
のべ218人参加し熱心に議論
午前の全体会であいさつに立った、喜入肇東京自治労連労安集会実行委員長は、労働安全衛生運動の重要性について、清掃職場で行われている労働安全衛生上の工夫などに触れ、何より職場で労働安全衛生にきちっと取り組むことが大事だとし、労働組合でもこの問題を正面に捉えていかなければならないと訴えました。
続いて伊藤和巳東京自治労連労安集会事務局長が基調報告を行い、私たちのいのちと健康をめぐる状況、この一年の取り組みと特徴、今後の取り組みの重点などについて報告しました。
この中で、公務職場においても非正規労働者の割合が増え、賃金労働条件は劣悪な状態で早急な改善がもとめられていることや、様々な法改正や指針をより実効性のあるものにしていく運動などについて報告・提起しました。そして、この集会を契機に積極的な取り組みを進めていこうとまとめました。
次に記念講演にうつり、いのちと健康を守る会東京センター理事長の天笠崇氏が、「長時間労働とうつ病との関係」について講演しました。天笠氏は、「これまで長時間労働とメンタル不全の因果関係についてはあまり良く分かっていなかったが、それに対する医学的な根拠を示さなければならいと感じていた。」として今回まとめた研究について報告しました。数値上からも長時間労働と過重労働はメンタルに悪い影響があることが導き出されていること、こういった医学的根拠を示す事の重要性などについて話しました。会場からは、長時間労働以外の要因での精神疾患についても質問があるなど、メンタル不全への関心の高さが改めてうかがえました。
特別報告では文京区職労の鈴木薫書記次長から安全衛生委員会の活動と現状について報告がありました。