「三浦とし子さんの全面的な公務災害認定を求める要請署名」の取り組みへの協力のお願い
板橋区職員労働組合の組合員で板橋区立保育園の用務職員・三浦とし子さんの公務災害認定を求める運動では、全国の仲間のみなさんにご協力をいただきました。お陰様で、「両手母指CM関節症」と診断された手の病気は、地方公務員災害補償基金東京都支部審査会への審査請求の結果、2013年(平成25年)8月、「2か月間の急性症状に限る」と期間限定ながら、労働災害では全国で2例目、公務員の被災事例としては初めて公務災害に認定されました。
しかしながら、三浦さんの手の痛みは2か月間を経た後も治らず、痛み止めの注射を打ちながら、発症前と変わらない仕事の質と量をこなし続けた結果、逆に症状は次第に悪化し、被災から3年半後の2008年(平成20年)5月、手指の激痛から逃れたいとの一心で、両手母指CM関節の骨を切除する手術を行うに至りました。
手術後、激痛は無くなりましたが、両手の親指の機能を失い、病気休暇・病気休職を取得して手指のリハビリを続け、2011年(平成23年)11月、職場に復帰したものの、不自由な手のため以前のような仕事はできなくなってしまいました。
板橋区では、当時から園の規模の大小にかかわりなく、用務職員は1園1名となり、三浦さんは大規模園からの転勤などを希望しましたが、被災後3年目にして転勤した保育園も大規模園で、結局、大量の仕事を一人で片付けなければなりませんでした。
もしも、被災後、業務量の軽減など安全配慮がされていたならば、三浦さんは両手の親指の機能を失う障がいを背負わずに済んだかもしれません。
三浦さんは現在、2か月間の急性症状のみとした認定ではなく、全面的な認定を求めて、地方公務員災害補償基金本部に再審査請求を提出し、たたかいを継続しています。
この件で、板橋区職労より要請があり、東京自治労連としては引き続き重要な公務災害認定闘争であると判断し、積極的に取り組むこととしました。つきましては、引き続き全国の仲間に署名の取り組みへの協力お願いするものです。なお、署名の締め切りは9月末日までとさせていただきます。
また、三浦とし子さんの事例の詳細は、2012年2月にユーチューブに投稿した動画「公務災害を検証する 三浦とし子さんの事例」で検索してご覧いただけます。