戦争法と一体の共謀罪を大きな共同で4度目の廃案に!
5.26憲法講演会に全都から61人参加。
参議院で「共謀罪」法案を数の力で押しきった安倍政権に対して、国会の内外では憤りの声が相次いでいるなかで、憲法をいかす自治体労働者東京連絡会は5月26日の夕方、ラパスホールを会場に「5.26憲法講演会」を開催し、全都から61人が参加しました。
共謀罪廃案の共同をひろく大きく・・ 荻原代表世話人あいさつ
荻原淳代表世話人(東京自治労連)は、「安倍首相の改憲発言は憲法尊重義務と三権分立に反し許してはいけない。野党と市民の共同を強めて憲法9条の破壊を跳ね返す運動を展開していこう」と開会挨拶を行いました。
― 中野晃一さん講演 ―
今の国会は、レフリーがいないボクシングの試合。決定打でダウンしてもカウントを数えない状況。
安保法制廃止「市民連合」結成の立役者として活躍している中野晃一さん(上智大学国際教養学部教授)が、「アベ・トランプでどうかわる!?世界と日本、憲法九条」と題して講演しました。講演要旨をご紹介します。
安倍政権は、戦争法や特定秘密保護法を強行し、さらに共謀罪法案を数の力で成立を狙っています。
南スーダン日報隠匿、共謀罪法案のデタラメ答弁、統合幕僚長の発言など、大臣や内閣が何度も入れ替わってもおかしくない状況です。
しかし、森友や加計学園の問題でも倒閣の決定打にならず、前事務次官の証言さえ無かったことにしようとする政府は、戦争する国づくりに向けて本当に危ない状況となっています。
今の安部首相は裸の王様
安部政権の個別の政策では、どれ一つとっても世論調査で支持されない、憲政史上最悪の政権です。政権には品位がないし、ご都合主義で常軌を逸し、確信的に憲法を破壊していく政権は過去にありません。夏までに本気で安倍政権を倒すことができるし、倒さなきゃ危ない状況です。
先日、経団連の勉強会に呼ばれましたが、経理畑の人たちは公務員と同じで真面目であり、公共の資産をお友達に値引き売りをする政権を、左派・リベラルの違いなしに信じられない思いでいます。
韓国の運動に学び、トランプが弾劾される前に安部政権を倒したい!
安倍首相は、ただ政権にとどまりたいだけであり、良心の呵責もなにもありません。
自民党の中でライバルをつぶし、野党を分断させるために暴言を言うだけです。
前回の総裁選では、野田聖子さんさえ立候補させなかった。
石破茂さんを地方創生大臣として飼い殺し、野党が分断すれば長期政権は安泰するとして、4年半経った今でも民主党政権の批判に固執しています。
なんでポプリュズムが流行るのか。それはトランプ大統領も安倍政権も資産家や民主主義を怖がっているからです。
冷戦が終わりベルリンの壁が崩壊し四半世紀経ちますが、壁は分断の象徴であったのにも関わらず、メキシコとの国境に壁をつくる。自由を象徴する国のリーダーは、反自由主義・反民主的な政治を強行し、リベラル・左派が大嫌いです。トランプ大統領も安倍首相も戦後の民主主義が憎くてたまらないのです。共産党や社民党、教師、学問的権威が大嫌いであり、人権・自由を言う人たちも嫌いであり、それを壊していく政治が共通しています。
愛や自由が欺瞞だとする情念をもつ政治リーダーですから、女性議員からの発言にすぐキレてしまいます。ここまで馬鹿な首相に偉ぶられて悔しい。夏までに本気で安倍政権を倒すことができるし、倒さなければ民主主義や立憲主義が本当に危ないのです。
安倍政権の下で国民投票をやらせてはいけない
イギリスのEU離脱など国民投票は、サッカーのPK戦やロシアンルーレットみたいなものです。
国民投票ともなれば、読売や産経と結託して資金力をいかしたCMを流すなど日本の民主主義を損なわせます。学術的な議論が大事であるのに、嘘やゴマカシ、金やマスコミを握り、国民の資産を食いつぶす前例のない政権ですからまともな国民投票になりません。
安部政権の嫌な感じを多くの人にわかってもらいたい
政治のこと口に出すことしない、ちょっと酷いと思っている人たちに「どう思う」と「言いやすくしていくことが大切です。
いろんな人が言っているよぉ? 空気間のように広まっていく。
こんな政権なんて「市民が許さないよね」と語っていくことが大切です。
日本人は難しい話は嫌いですが、国民の財産を私物化する「お金に汚い人」って大嫌いです。
国民の知らぬところで、安倍首相の友達に公有財産の譲渡や払い下げなどを優遇することへの怒りの声を広げていき、「安倍政権はダメ」という空気をつくっていきましょう。
夏までに安倍政権を退陣させよう・・ 藤本代表世話人あいさつ
藤本康博代表世話人(世田谷区職労)は、「倒閣の可能性・チャンスなど自分たちの思っていたことをいろいろな形で表現してくれて非常に元気づけられた講演会でした。森友や加計学園問題など日本人はお金に汚いことは大嫌いです。猪瀬前都知事や舛添元都知事もお金のことで辞めさせられました。夏までに安倍政権を倒して憲法・立憲主義を守りいかしましょう」と、大きな共同で国会を包囲していこうと呼びかけ閉会しました。