第15回労働安全衛生活動交流集会
「抵抗なくして安全なし!安全なくして労働なし!」労安活動を前進させる重要な合言葉です
9月3日、東京自治労連は板橋グリーカレッジを会場に、第15回労働安全衛生活動交流集会を開催し、延べ175人が参加しました。日常的な「安全衛生活動」と「労働組合活動」とを結合した取り組みを職場から一歩前進させることをめざして運動交流をおこないました。午後からは基礎講座と3つの分科会に分かれて、活発な議論を重ねました。
「職員を守る=地域を守る」立場で労安活動に取り組もう
午前の全体会には103人が参加しました。主催者挨拶に立った堀内俊男労安集会実行委員長は、「長時間過重労働の及ぼす影響は、睡眠時間を減少させ、家庭生活にも影響し、メンタルヘルス疾患者を急増させている。これらを改善させていくためには、長時間労働対策・人員確保・何でも話し合える民主的な職場づくりが重要だ。予算人員要求の取り組みと、労安活動を結合させた運動を強化していこう」と訴えました。
続いて梶龍介労安集会事務局長が基調報告を行い、ストレスチェック制度を本来の目的である「一次予防」として活用させていくことと、新規雇用者に対する安全衛生教育を当局の責任で実施させていくことなど、今後の取り組みの重点課題について報告・提起しました。
こころの負担が積み重なる前に
記念講演では、働くもののいのちと健康を守る全国センターの岡村やよい事務局次長が「職場におけるメンタルヘルス対策とストレスチェック制度について」と題して、ストレスチェック制度導入の経過と問題点を柱に講義をしました。この制度を総合的な健康な職場づくりの一部ととらえ、メンタルヘルス対策、労安活動を前進につなげていくよう呼びかけました。
足立区職労の鈴木俊治委員長からは「不払い残業とメンタルヘルス」と題して、特別報告がされました。足立区立保育園での不払残業根絶の取り組みにより、2年間の未払い超過勤務手当を遡及させ、9年ぶりとなる保育士の新規採用を勝ち取ったことについて報告がありました。
3分科会1講座で学習・活動交流行う
午後は3分科会1講座に分かれ、学習・活動の交流などを行いました。
第1分科会では「快適な職場づくりとメンタルヘルス不全への対応」と題して、パワーポイントを使ってアサーティブトレーニングを行いながら90分間の講話を行いました。
第2分科会では「保育職場の労働安全衛生活動」として、足立区職労の鈴木委員長が助言者となり、36協定についての学習と単組交流を行いました。
第3分科会では「非正規労働者の労安活動」として、基調報告の非正規の労安活動の部分の再確認と、助言者から労安法の体系について、ILO187号条約と労契法について、安全配慮義務の新設などのガイダンスとそれぞれの労安活動の紹介を行いました。
基礎講座では「職場の労働安全衛生活動と労働組合の役割」として、模擬労働安全衛生委員会を行い「病休者の職場復帰について」の事例について話し合いました。