働くもののいのちと健康を守る東京センター 第3回労働安全衛生学校開催
労使一体となった災害防止活動重要 労働安全衛生活動の繰り返しの学習大切
6月4日(土)働くもののいのちと健康を守る東京センターは第3回労働安全衛生学校をラパスホールで開催し、41人が参加しました。
第1講義では「労働者の自主的安全衛生活動の進め方」と題して服部真さん(産業医・労働衛生コンサルタント)が講演を行いました。パワーポイントを活用し、働く者の健康保持増進は雇用・仕事の前提条件であること、多大なストレスは病気を引き起こす原因になること、病気にならないためにもストレスチェック制度を活用し一次予防・職場改善を行うことが重要であることなどを話しました。
続いて第2講義では「労働組合にとって労働安全衛生活動は最優先課題」と題して、野崎益男さん(元化学一般労働組合連合副執行委員長)が講演を行いました。野崎さんは、憲法と労働基準法と労働安全衛生法の関係を図解で表し、労働者の健康障害などを防止するために事業者が講ずべき措置について話しました。最後に、「どの職場にも労働者のいのちと健康を脅かす危険・有害要因は存在する」としたうえで、労働組合の労働安全衛生活動の大切さ、安全に関する感性を日常普段に持ちそれを高めていくこと、労働安全衛生活動について繰り返し学習することの重要性について話しました。
最後に第3講義では「労働安全衛生法を職場でどう生かすか」と題して、鈴木淳さん(高崎労働基準監督署安全衛生課長)が講演を行いました。鈴木さんは、労働安全衛生法の成り立ち、意義、そして法律の限界について触れたうえで、「労働安全衛生法や関係法令だけを遵守していても災害や事故は起こる。労働安全衛生法を超えないといけない」と訴え、労使一体となった災害防止活動が重要であることを強調しました。
講義のあと、2つの分散会に分かれて、職場での労働安全衛生活動の状況や今後の労働安全衛生学校としてどのような課題があるかなどについて議論を深めました。