東京自治労連第12回労働安全衛生活動交流集会
労安集会での尾林弁護士による記念講演 |
先輩達の頑張りに思いよせ
住民のためにも労働者の安全・安心を
9月7日、東京自治労連は板橋グリーンホールにて第12回労働安全衛生活動交流集会を開きました。参加者は午前が107人、午後が80人で延べ187人で会場が埋め尽くされました。午後からは基礎講座と5つの分科会に分かれて活発な討論・議論を重ねました。
冒頭に東京自治労連の荻原中央執行委員長があいさつをしました。自治体公務公共の職場で職場の労働条件が大変厳しくなってきている。労働者が安全・安心を確保して、住民のために仕事に専念できるよう、労働組合の取り組みを強め、前進させていこうと話しました。
続いて喜入実行委員会事務局長が基調報告をしました。最初に板橋の三浦とし子さんの公務災害の問題での前進について報告がありました。その後、各自治体で労安法に違反している実態と是正の取り組みの必要性について、さらには労働組合活動の中心課題として取り組む必要性、不払い超過勤務の一掃やパワハラ・メンタルヘルスの取り組みの必要性について話しました。
記念講演では「今日の自治体労働運動と労働安全衛生活動」と題して、尾林芳匡弁護士が話をしました。@労働災害とは…A労働災害の特徴B労働安全衛生法C事業者の安全配慮義務D労働運動の安全衛生活動への取り組みと留意点Eその他の動きF安全配慮義務をつくす意味の7点を柱に、具体的事例を交えながら話をしました。
尾林弁護士が担当した具体的な事例として、村の助役の自殺の公務災害認定や医師派遣を断られて自殺をした都立病院部長医師の公災認定などについて丁寧に説明しました。
最後に「東京自治労連の労働運動家は今まで、困難な公務災害や労災の取り組みに対し、常に組織をあげて先頭に立ってきた。認定基準拡大を広げるたたかいにどれほど先輩達が頑張ってきたかということに思いを寄せてほしい」と訴えました。記念講演後、参加者から尾林弁護士に多くの感想や質問がだされました。
特別報告では、品川区職労が「品川区職労の安全衛生活動の取り組みについて」、墨田区職労が「墨田区職労のパワーハラスメントアンケートの取り組み」について報告しました。