宇都宮健児氏の立候補取り消しの判断に敬意を表し、都政の転換に向けて全力で取り組みましょう!
2016年7月14日
東京自治体労働組合総連合
書記長 喜入 肇
7月13日夜、宇都宮健児氏が記者会見を行い、今回の都知事選への立候補を取り下げることを表明しました。過去2回にわたって私たちも推薦し、全力で応援してきた宇都宮氏が「大局的な観点から撤退という判断をいたしました。」と報告したことは、極めて重い決断であるとともに、都政を変えたいという多くの都民を励ますものです。
宇都宮氏は12日、13日の2度にわたって、鳥越俊太郎氏と会談を行い、考え方と政策についても意見を交換したとしています。記者会見で宇都宮氏が「鳥越さんと2度会って立候補の考えなどを伺い、政策的にも私たちの政策を参考にしていくということも伺いました。」と述べ、「支援者に敬意の念も感じられた」としています。さらに「今回の都知事選挙は、保守の候補者が分裂している状況にあり、都政を都民生活に優しいものに転換していく千載一遇のチャンスと考えている」と述べられています。
13日の会談では、宇都宮氏が鳥越氏に政策的に重要な3点について意見を聞いています。それに対して鳥越氏は、@築地市場の豊洲移転はいったんストップして見直すという考えを受け入れる。A外環道について見直す。B横田基地にオスプレイを配備することについて反対する、との考えを明らかにしています。宇都宮氏の政策集を十分に参考にした具体的な政策の柱については、政党間の調整も行って近日中に明らかにすることとなっています。
野党共闘が成立した選挙、しかも4野党の共闘と市民の共同候補が1本にまとまってたたかえる都知事選挙となりました。東京自治労連は、「革新都政をつくる会」の代表世話人会が推薦を確認したこととあわせて、この間の報道や情報から、政策的にも間違いなく私たちの要求を実現する都政に向けて奮闘する候補であることをふまえて推薦を決定しました。
宇都宮氏の勇気ある重い決断を受け止め、鳥越氏の都政変革の思いと、政策の基本的な考え方を具体的に実現するために、なんとしてもこの都知事選挙で勝利しなければなりません。東京自治労連は全力を挙げて都知事選挙勝利に向けて取り組むものです。
以上