「東京自治労連第15回組織集会」
恒常的な組織拡大強化を
深刻な実態解決の先頭に
次世代育成を積極的に推進
8月2日、東京自治労連は東京労働会館ラパスホールにて「第15回組織集会」を開催しました。
集会は、組織拡大月間の到達点、教訓・課題を共有化し、5万人東京自治労連、非正規・公務公共関係労働者1万人建設をめざし意思統一をはかるほか、青年運動強化、非正規・公務公共関係労働者の組織化を加速するための「方策」などの議論を深める目的で、全体で64名の参加があり活発な討論がなされました。
自治労連顧問・駒場忠親氏が記念講演
午前中、全体会の冒頭あいさつに立った荻原淳東京自治労連中央執行委員長は、安倍暴走政治が加速し、国民、労働者の深刻な実態がすすむ中、組織された労働者がその運動の先頭に立ち共同を広げていくことが求められているとし、今日の集会で今後の組織強化のために何が必要か議論し、交流しようと呼びかけました。
次に、元自治労連中央執行委員長で現在は自治労連顧問の駒場忠親氏より「自治労連が持つ今日的意義―自治労連運動とは何なのか、変動期のいま、どのような意義を持つのか、あらためて考える―」をテーマに記念講演を行いました。
この中で、自治労連運動の基本は、@「資本からの独立、政党からの独立、一致する要求に基づく行動の統一」A「私たち自身の労働条件の改善と併せて、住民の生活・権利の向上、地方自治の発展を目指す運動」B「雇用形態の違いを越え、すべての自治体公務公共労働者とともに自治体労組運動の発展をめざし奮闘する」ことだとし、結びに「自治労連があるから頑張れる」という大阪での裁判闘争を通じた意見や、震災以降の岩手などでの証言を紹介し自治労連運動の本質はここにあり、皆さんに今まで以上に自治労連を好きになってほしいと語りました。
田原組織部長が基調報告
「基調報告」の中で、田原聖子組織部長は、拡大月間の到達状況と組織調査の結果からその特徴と教訓を、各単組・職場での豊かな取り組みの実践例を紹介するとともに、単組懇談や組織調査で明らかとなった課題を報告しました。また、組織拡大強化の重点として、要求を母体にした組織拡大、非正規・公共関係労働者の組織拡大強化、おきプロNEXTの経験などを生かし次世代育成を積極的に推進することを呼びかけ、組織化を恒常的に取り組み、奮闘していこうと提起しました。
単組などが取り組みを報告
単組報告では3つの報告があり、江東区職労・石川書記長から「賃金ミニ学習会」や「教宣担当者むけワークショップ」など、次世代に対する独自の学習活動が、また、公共一般・中野書記局オルグからは、墨東病院清掃分会結成から今日までの取り組みを通じた経験の報告があり、最後におきプロNEXTでの経験を、惠本青年実行委員長が今後の活動への決意もふまえ報告しました。
3つの分科会で議論を深める
午後は分科会に移り「自治体非正規・公務公共関係労働者の組織化」「本庁職場・競合単組での組織化対策、未組織の組織化」「新規採用者の組織化、次世代役員育成をいかした青年運動強化」という3つのテーマ分かれ、それぞれ議論を深めました。