保育職場の非正規労働者実態等調査報告集会
全国初の画期的な調査
非正規職員の諸権利向上目指す
保育職場の非正規労働者実態等調査報告集会は、7月18日、68名の参加でラパスホールにて行われました。
冒頭、萩原東京自治労連執行委員長が「多くの組合員の協力と単組の努力で行われた全国的にも貴重な調査だ。今後、要求の実現と組織の拡大につなげていくことが求められる」と開会挨拶。続いて蛯名孝宏自治労連中央執行委員から「この集会での報告を今後の方針に役立てたい」との連帯の挨拶がありました。
また、垣内明星大学教授が中間報告書の報告を行い、「非正規保育労働者の調査は全国初であり、画期的なものであること、労働組合が行った調査に誇りを持って報告を聞いてもらいたい」と語りました。
調査報告では、「全国的に見れば、公立保育園は非正規労働者でもっている現状」「賃金について、生活に対し十分でないという実態。収入の使い道は、4人に1人が生活の主要な部分に使っており、ダブルワーク、トリプルワークが大勢いて厳しい生活状況」など切実な要求が寄せられた内容となっていることが報告されました。
垣内教授は、「本当の意味での非正規ユニオンを結成すること。労働組合と研究者が協力して政策作りを行っていけることを嬉しく思う」と結びました。
高橋保育副部会長から、「公立保育園における非正規職員の諸権利の向上をめざす労働政策(たたき台)」について提案があり、組合が非正規労働者の日々の悩みに応える存在になること。ともに保育の喜びを感じられる職員集団をつくる援助をすることが語られ、正規、非正規労働者が、互いにどのような状況、気持ちで働いているかを考え、組合において垣根を越えていこうと呼びかけました。