2019年度予算人員要求闘争方針
2018年4月25日
東京自治労連中央執行委員会
東京自治労連は、3月2日に「予算人員要求闘争交流集会」を開催し、予算人員要求闘争のすすめ方を交流し、確認しました。これをふまえ、今年度の予算人員要求闘争をすすめるために、以下の方針を提起します。
1.当局の予算編成の流れとテンポにあわせた取り組みを行う。
予算人員要求闘争を進めるために、従来の組合の予算人員要求闘争が、当局の予算編成の流れ・テンポと合致した取り組みとなっているかを点検します。予算人員要求は、当局の編成のタイミングを逃しては、実現が困難です。職場要求の集約、所属長との交渉・懇談、組合の予算人員要求書の提出、回答への取り組みのそれぞれの時期点検し、最も効果的な闘争スケジュールを組み立てます。
2.基礎となる職場での要求を明らかにする。
(1) | 職場懇談会 まず要求を職場から明らかにします。すべての職場の仲間と合意形成を行うための職場懇談会を開催します。そのためには職場の業務のあり方、業務量、業務のすすめ方などを分析することが重要です。これを明らかにすることで、その職場の問題点と要求、その正当性が明確になります。 その上で、自らの職場に関する住民要求にもとづく施策のあり方と必要な財政を視野に入れ、業務分析にもとづく必要な人員の配置を割り出し、同時に安全で健康に業務に携われる職場環境改善に必要な設備等と財源を明確にします。 また、開催にあたっては、係単位、施設単位、ランチミーティング、要求カフェなど様々な取り組みを工夫するとともに、開催が困難なところでは、まず、執行部や職場委員のいる職場から開催します。 |
(2) | 職場訪問 要求聞き取りのために昼休みや時間外などの職場訪問、残業職場一斉訪問時なども活用して要求の聞き取りをします。また、聞き取った要求をまとめ職場に返すことで、職場懇談へとつなげます。 |
(3) | 要求職場アンケート また、職場要求アンケートによる組合員の意見集約などで、職場の要求を集約します。集約した要求をまとめ職場に返すことで、職場懇談につなげます。 |
(4) | 係長懇談、職種別懇談など様々な懇談 職場を超えては、職場の要となっている係長級の組合員との懇談も、要求の把握と実現にむけ重要です。様々な職層、職種での懇談も工夫します。 |
3.職場要求を要求書にする。
(1) | 職場 職場懇談会で出された要求を網羅して、所属長にむけた要求書にします。職場環境の改善など職場段階で解決出来る要求と、解決出来ない要求に整理し、解決出来ない要求は、所属長からも予算人員要求を行なうよう求めます。 |
(2) | 単組・局支部 職場で解決出来なかった要求と、単組・局支部の基本要求をまとめて当局むけの要求書にします。基本要求は、制度政策的な要求や、職場横断的な要求を含みます。 |
4.交渉の積み上げ
(1) | 職場での交渉・懇談 交渉を積み上げていく上でも重要なのが職場での所属長交渉・懇談です。現場の所属長などが最も業務の状況、必要な予算について切実に感じています。職場で解決できる要求を実現させるとともに、解決出来ない要求を、所属長が予算人員要求を行なう上で、所属の職員の声が後押しの力になります。通常、所属長は、自らの思いと上層部の思いの板挟みになっています。所属長を励ますものともとらえて、所属長交渉・懇談を行います。 |
(2) | 単組・局支部レベルの交渉 単組・局支部レベルの当局交渉は、所属長交渉の積み上げとあわせて、すべての組合員の声を反映した取り組み、集会・要請行動など多様な取り組みを組み合わせながらすすめます。その際、交渉内容の組合員との共有、当局回答への組合員の意見をくみ上げ、再交渉に生かすなど、組合員と充分に意思疎通を行いながらすすめます。 |