2017年超勤職場訪問実施要項
2017年4月26日
東京自治労連中央執行委員会
はじめに
自治体構造改革により、総人件費削減や仕事の量を度外視した人員削減がすすみ、正規職員は削減され非正規職員が増大しています。慢性的な人員不足、過密労働が常態化し、異常な長時間労働や不払い残業が後をたたないなかでメンタルヘルス不全をはじめとした健康破壊がすすんでいるなかで、自治労連は全国統一行動として、「なくそう長時間残業、自治労連いっせい職場訪問」を提起しました。
具体的には5〜6月を実施期間と定め、その中でも5月22日(月)〜6月2日(金)を集中期間と位置付け、部課ごとの残業時間と人数を把握する職場実態調査を実施し、調査日の翌日、人事当局や所属長に、職場訪問で把握した実態を伝え、改善の申し入れを行うとしています。
労働組合が長時間過重労働や不払い残業根絶に向けて正面から取り組んでいる姿勢を見せていくことが、超勤申請をしやすい職場風土の改善につながるため、自治労連が提起した本庁職場を対象にした「超勤職場訪問」を全ての単組で貫徹することが重要です。
そして、ゆくゆくは全ての職場を対象にした定期的な「残業パトロール」につなげていき、不払い残業を一掃していくために、下記の通り提起します。
1.名称について
2017年超勤職場訪問
2.実施時期について
5月8日(月)〜6月30日(金)
とりわけ、5月22日(月)〜6月2日(金)を集中期間と位置付けます。
3.実施場所について
本庁舎内を中心とした超過勤務がある職場
いくつかの職場選び訪問します。係・課ごとにパーテーションされていない集合職場は、フロア単位で「超勤職場訪問」を実施することが望ましいと考えますが、各単組の実情にあわせて工夫した取り組みをお願いします。
4.訪問時間帯について
単組の実情にあわせて取り組みが可能な時間帯を設定しますが、概ね19時・20時・22時など3回程度に分けた職場訪問を行うことが理想です。また執行委員会後など、役員・執行委員が集まりやすく、取り組みやすい日時で実施することも必要です。
5.配布物について
(1)自治労連が作成した「キャンディ」
※各単組の組合員数の1割を目途に配布します。
(2)メッセージカード
※ 組合名や「残業お疲れさま」など一言メッセージを添えたカードを各単組で作成し、キャンディにホッチキス止めして配布して下さい。
(3)アンケート用紙(別紙2)
6.聞き取りメモについて(別紙1)
残業を行っている職員への労いの声掛けながら仕事の邪魔にならない程度に聞き取り調査を行います。
@残業の理由は何なのか?A何時まで残業するのか?B最近残業が多くないか?など、ひとり一人に聞いていきます。職員は残業に追われて肉体的にも精神的にも疲れていますので、突っ込んだ質問は避けて、日常的なあいさつ・会話の中で自然と聞き取りができるようなシチュエーションをつくってださい。
7.アンケートについて
聞き取り調査が出来なかった場合は、アンケートの協力をお願いして下さい。
後日、組合事務所へ交換便などで送付するか、予め守衛室や夜間出口付近に回収ポストを設置するなど各単組で工夫して下さい。
8.集約について
訪問職場の時間外労働が、適正なルールに従って行なわれているか、聞き取りメモやアンケートをチェックし、超勤実態や特徴点などをまとめ、機関紙などで掲載して下さい。
また、聞き取りメモやアンケート調査結果を集約し、報告書(別紙3)にまとめ、7月3日(月)までに東京自治労連へ送付してください。